
ネントレは昼寝からが良いって聞いたけど本当?
ネントレがうまくいかなくて心が折れそう

そんな疑問や悩みを抱えていませんか?ネントレ(ねんねトレーニング)に挑戦したくても、夜はどうしてもママ自身も疲れていて、続けるのが難しいこともありますよね。
そこで、昼寝の時間を利用してネントレを始める方法をおすすめします。具体的な方法や、ギャン泣きへの対応策もお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

西村 えりか
おうちが好きすぎるHSPママライター。内向型の「得意」を活かしてごきげんに生きるべく、フリーランスに転身。
現在はライター×オンライン事務代行で、得意なこと×時間や場所にとらわれない働き方を実現。夫・娘の3人暮らし。お寿司が好き。夢はいつか北欧を旅すること。
【保有資格】
医療事務検定1級
FP3級
秘書検定3級
目次
ネントレは昼寝からのスタートがおすすめ
ネントレを始める際は、夜ではなく昼寝からスタートするのがおすすめです。昼間は夜に比べてママやパパの気持ちに余裕が生まれやすく、結果的にトレーニングがスムーズに進むことが多いからです。
夜に赤ちゃんが泣いてしまうと、近所への迷惑を気にして大きなプレッシャーを感じてしまうこともあるでしょう。しかし、昼間であればその心配が軽減され、赤ちゃんが泣いていても落ち着いて対応しやすくなります。
また、夜間のような親の睡眠不足の心配が少ない点もメリットのひとつです。
ネントレの最初のステップとして昼寝を活用することで、夜間のネントレにもスムーズに移行できる可能性が高まるでしょう。
昼寝中のギャン泣きの原因とは?

ギャン泣きは、以下のようなことが原因になりやすいとされています。まずは赤ちゃんの状態や昼寝の環境を振り返り、原因を探ることが大切です。
- 疲れていないor疲れすぎ
- 体の不快感(お腹が空いている・オムツが濡れているなど)
- 昼寝の環境が不適切 (室温・湿度・周囲の音・光)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
疲れていないor疲れすぎ
昼寝中のギャン泣きの原因には「疲れていない」場合と「疲れすぎ」の場合があります。どちらも、月齢に応じた適切な活動時間を参考にすると、対策がしやすくなります。
| 月齢 | 活動時間の目安 |
|---|---|
| 0〜1ヶ月 | 40分 |
| 1〜2ヶ月 | 40分〜1時間 |
| 2〜3ヶ月 | 1時間〜1時間20分 |
| 4~5ヶ月 | 1時間20分~1時間30分 |
| 6~8ヶ月 | 2時間~2時間30分 |
| 9ヶ月 | 2時間30分~3時間 |
| 10ヶ月~1歳2ヶ月 | 3時間30分~4時間 |
| 1歳3ヶ月~1歳半 | 4時間~6時間 |
| 1歳半~3歳 | 6時間 |
| 4~5歳 | 5時間~12時間 |
出典:Sleeping Smart Japan「赤ちゃんが機嫌よく起きていられる活動時間」
上表はあくまでも目安ですが、この活動時間を基準に赤ちゃんの状態を見ながら過ごし方を調整しましょう。
活動時間が短すぎると、赤ちゃんは体力を持て余し「もっと遊びたい!」といった興奮状態になりがちです。その一方で、活動時間が長すぎると、疲れが蓄積してストレスホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌されます。この状態になると、スムーズに眠れなくなるだけでなく、ギャン泣きが増えてしまうこともあります。
活動時間のバランスが、安定した昼寝に欠かせないポイントです。
体の不快感
赤ちゃんは不快感を泣くことで伝えるため、お昼寝前に以下のポイントをチェックしましょう。
お腹が空いている
ミルクが足りていないと、途中で目を覚ましてしまうことがあります。お昼寝の前に十分な量を与え、赤ちゃんが満足して眠れるよう準備しましょう。
オムツが濡れている
オムツが汚れていると、不快感でぐずりやすくなります。お昼寝前にはオムツの状態をチェックし、必要があれば交換を済ませておくことが大切です。
かゆみや違和感
赤ちゃんの肌はデリケートなので、湿疹や汗によるかゆみは眠りを妨げてしまいます。通気性の良い服や寝具を選び、肌の状態を整えてあげましょう。
昼寝の環境が不適切
赤ちゃんが快適に眠るためには、室温・湿度、音や光などの環境要因を整えることが大切です。
音や光に敏感な赤ちゃんの場合、家の中の小さな生活音で目を覚ましたり、光が原因で眠りが浅くなったりすることも考えられます。
室温については、20℃前後が理想的ですが、夏場は25〜27℃程度を目安に冷房を利用し、湿度を調整することで快適な環境を作るよう心掛けましょう。服装や寝具も季節に合わせて見直すことがポイントです。
昼寝中のギャン泣きを減らす対策5つ

ここでは、赤ちゃんが昼寝中に泣いてしまうときの対策を5つご紹介します。
- 生活リズムを整える
- 昼寝の時間を調整する
- 寝る前のルーティンを作る
- 静かで安心できる環境を整える
- 温かく見守る
それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
1.生活リズムを整える
赤ちゃんが昼寝中にギャン泣きしないためには、生活リズムを整えることが大切です。起きる時間、食事の時間、お風呂の時間をなるべく毎日同じにすると、赤ちゃんの体内時計が整い、昼寝もスムーズになりますよ。
中でも「毎朝、決まった時間に起きること」が重要なポイント。朝しっかり起きると、赤ちゃんの体が自然と1日のリズムを覚えて、昼寝もしやすくなります。さらに、食事やおやつの時間を決めると「お腹が空いて眠れない」なんてことも予防できます。
早寝早起きの習慣は、昼寝だけじゃなく夜の睡眠にも良い影響があるので、ぜひスケジュールを意識してみてくださいね。
2.昼寝の時間を調整する
昼寝の時間は、赤ちゃんの成長に合わせて少しずつ調整していきましょう。月齢が低い赤ちゃんは長くお昼寝するけれど、大きくなるにつれて活動時間が増えるので、昼寝時間は徐々に短くしていくのが理想的です。
特に気をつけたいのは、夕方以降の昼寝です。17時以降に寝てしまうと、夜の寝かしつけが大変になることもあるので、なるべく避けるようにしましょう。
もし赤ちゃんが長く寝すぎたら、朝や昼の起きる時間を少し調整してあげましょう。逆に昼寝が短すぎると赤ちゃんが疲れてしまうので、月齢に合った昼寝時間を参考にしてくださいね。
3.寝る前のルーティンを作る
赤ちゃんが昼寝をスムーズにできるようにするには、毎回同じ手順を繰り返す「入眠儀式」をルーティンとして取り入れるのがおすすめです。
たとえば、絵本を読む、手遊びをする、子守唄を歌うなど、赤ちゃんがリラックスできるものを選びましょう。
ポイントは、いつも同じ手順を繰り返すこと!「この後は寝る時間なんだな」と赤ちゃんが感じることで安心して眠れるようになります。
ママやパパも一緒に楽しめるルーティンを見つけて、親子でリラックスした時間を過ごしてくださいね。
4.静かで安心できる環境を整える
赤ちゃんがぐっすりお昼寝できるように、静かで安心できる環境を整えておくことも大切です。遮光カーテンを使えば、外の光をやわらげることができます。部屋を少し暗くしてあげると昼間でも眠りやすくなるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
さらに、ホワイトノイズや柔らかい音楽を使うのもおすすめです。ホワイトノイズは外の生活音をカバーしてくれるので、赤ちゃんが落ち着きやすくなります。音量は赤ちゃんが心地よいと感じるくらいに調整してくださいね。
こちらの商品は、ホワイトノイズだけでなく水の音やオルゴール音など、赤ちゃんの好みにあわせた音が流れるすぐれものです。
5.温かく見守る
昼寝中に赤ちゃんが泣き出しても、まずはすぐに抱っこせず、少し様子を見てみましょう。赤ちゃんは眠りの途中でふっと目を覚ますことがありますが、すぐに介入せず待つことで、自分でまた眠りにつくことができるのです。
もちろん、泣き方が激しかったり、顔が真っ赤になっていたり、明らかに不快そうな場合はすぐに抱っこしてあげてくださいね。でも、ちょっとぐずるくらいなら、そっと見守って赤ちゃんの「眠る力」を信じることも大切です。
この「見守る時間」を繰り返していくことで、赤ちゃんが自分で眠る力を少しずつ育てていきましょう。
昼寝でギャン泣きしたときの先輩ママの体験談
ここでは、同じ悩みを抱えた私の実体験をもとに、対策のヒントをお届けします。
我が家の娘が1歳のころ、昼寝のたびにギャン泣きする時期がありました。眠いのに寝付けず大泣きし、抱っこしても拒否。私もイライラして「なんで寝ないの?」とつい声を荒げてしまい、悪循環に。そんなある日、先輩ママのアドバイスを受け、「眠くなる前に寝かしつけを始める」ことを試してみました。
具体的には、昼寝の30分前にカーテンを閉めて部屋を暗くし、お気に入りの絵本を読んでリラックスさせる時間を作りました。また、寝かしつけの環境を一定に保つことも意識。すると次第に大泣きすることが減り、スムーズに昼寝できるようになったのです。
振り返ると、私の「早く寝てほしい」という焦りが娘にも伝わり、不安にさせていたのだと思います。昼寝がうまくいかないときは、親も肩の力を抜き、子どものペースを尊重することが大切だと学びました。
おわりに|ネントレは長期的な視点で!
赤ちゃんの昼寝でギャン泣きが起きる原因には、活動時間の調整不足や疲れすぎ、不快感、環境の不適切さが挙げられます。対策として、生活リズムの見直しや寝る前のルーティン作り、安心できる環境づくりなどを試してみましょう。
ただし、ネントレは短期間で結果を出そうと焦らないことが大切です。赤ちゃんには個性があり、ペースも違います。泣かれるとつらいと感じることもありますが、「この時間は今だけ」と思うと少し気持ちが楽になるかもしれません。
一歩ずつ進めていけば、きっと親子に合った方法が見つかるはずです。一緒に工夫しながら乗り越えていきましょう。
