
30分でいいから自由な時間がほしい…
イライラして、つい子どもにキツく当たってしまう…

そんな切実な思い、抱えていませんか?逃げ場がない状況は本当につらいですよね。
この記事では、子どものワンオペ育児で疲弊した経験を持つ2児の母が、つらさを解消し、心身の余裕を取り戻すために実践した具体策をご紹介します!
- ワンオペ育児が疲れる原因
- 疲れやストレスを軽減する実践的な方法
- 疲弊しないためのマインド

マカベ エリ
元ワーママのフリーランスWebライター。男女3歳差の2児を育てる母。子育てしながら働くことに限界を感じ、第2子出産を機に10年勤めた会社を退職。在宅ワーカーを志し、現在はオンラインアシスタント、Webライターとして活動。たまに義実家の家業を手伝いつつ、家事育児と仕事の両立を目標に日々奮闘中。夫・長男・長女との4人暮らし。
趣味はカフェ・スイーツ店めぐり&ひとりカラオケ。
【保有資格】
普通自動車免許
秘書検定2級
目次
私のワンオペ育児体験記
我が家は主人と長男、長女、私の4人家族です。主人は朝早くから出社し、出張や当直勤務もあるため、家事育児はほぼ私が担当しています。
近所には家業を営む義両親が住んでおり、長女出産後、半年間ほど家族で居候させてもらった時期がありましたが、現在は別の家に住んでいます。
ワーママ時代の葛藤
2人目を出産するまでの約3年間はワーママをしていました。
生後半年の長男を保育園に預けて職場復帰しましたが、残業が当たり前の環境で時短勤務することや、子どもの体調不良のたびに仕事に穴を開けることに対していつも罪悪感がありました。
当時も義実家から比較的近い場所で暮らしていましたが、毎日仕事で忙しくしているのを知っていたため、何かあっても頼りづらく、自分でなんとかしようと必死でした。
毎朝遅刻の心配をし、お迎え後は急いで帰宅して家事育児…家にいても全く休まりません。
退職と義実家での生活
長女の妊娠がわかった頃に会社規定でフルタイム勤務となり、仕事と家庭をうまく両立できない自分に絶望しました。
もっと家族との時間を大事にしたいと悩んだ末、出産を機に退職しましたが、それにともない社宅を引き払う必要があり、義実家に一時的に居候することになりました。
その間に義母から、家業のある昔気質の家に嫁ぎ、嫁として母として大家族の家事や育児を一手に引き受け、家業も手伝いながら双子を含む3人の子を育てた苦労話を聞いたのです。
それを聞いて「私は専業主婦で子どもも2人なのだから、しっかりせねば!」と奮起しましたが、家族4人での暮らしが始まり、本格的なワンオペ育児になると、生活は全く思い通りに進まなくなりました。
余裕のない毎日とストレス
自分のことは常に後回し。ストレスを自覚しても、そういうものだと諦めていました。
当時長男は年少、長女は1歳。今思えば可愛い時期のはずなのに、可愛いと思えなくなり、少しのことでも感情のまま怒鳴ってしまう状態に…
そんなとき、子育て中のママ向けのオンライン講座で、同じように悩みを抱えた仲間に出会いました。
オンライン講座との出会い
子育て中のママ向けのオンライン講座で一緒に学び、素直な気持ちを共有しあう中で、常に子どもを優先し、全て一人で完璧にこなす優しい母でいなければいけないと思い込んでいたことに気づきました。
それからは勇気を出して積極的に主人や義実家に頼るように。
自分を労り、休む時間を意識して作ることで、徐々に余裕を持てるようになりました。
ワンオペ育児が疲れる3つの「ない」
ワンオペ育児で疲労を感じる背景には、3つの「ない」があります。
- 代わりがいない
- サポートがない
- 自分の時間がない
働いているか、専業主婦(主夫)かは関係ありません。
常に気を張って一人で家事育児をこなし、気分転換や休息の時間がない。
誰にも頼れない中、負担感や孤独感を増加させ、さらに疲労とストレスを溜め込んでいく…
この悪循環がワンオペ育児のつらさの原因です。私の経験談をみてみましょう。
1.代わりがいない
誤飲やいたずらなど、好奇心旺盛で怖いもの知らずな子どもたちとの生活は、常に危険と隣り合わせ。
「ここは届かないから大丈夫」と油断していたら、知らぬ間に届くようになっていた!ということもしばしば。
まだ長女がはいはいの赤ちゃんだった頃、少し目を離した隙に一人で階段に登っているのを発見!冷や汗をかいたことがありました。
目を離したら死んでしまうかもしれない危険がある環境で、常に気を張り、全ての家事育児を一人でこなすのは想像以上のストレスです。
仕事で疲れていようが、体調不良だろうが、寝不足だろうが、子どもも家事も待ってくれません。
代わりがいないという状況は、心身ともに負担感を増加させます。
2.サポートがない
誰にも相談できない、頼れない環境は精神的なストレスや孤独感に拍車をかけます。
ワーママだった当時、電車で約1時間の実家は両親とも働いており、家業がある義実家には「迷惑をかけたくない」という遠慮から気軽には頼れませんでした。
家事代行やベビーシッターなども、そこまでするほどでは…と使わずじまい。
それでもなんとかなっていましたが、子どもが2人になってからは生活が回らずめちゃくちゃに。
慣れない土地に新しい人間関係、睡眠不足にワンオペ育児と、いろいろな要素が絡み合い大きなストレスを感じていました。
しかし、専業主婦の私が忙しい家族や友人、お金のかかるサービスに頼るなんて贅沢!と支援を受ける機会を自ら遠ざけていたのです。
3.自分の時間がない
ワンオペでの家事育児は時間との勝負です。
早く寝かせなければ、早くご飯を食べさせなければ…と焦る一方、予想外のハプニングやケンカの仲裁で四六時中子どもたちから呼び戻され、全く思い通りに進みません。
やっと寝かしつけ、残った家事を済ませて布団に入れば、今度は夜泣きで起こされてあまり眠れないまま朝がくる…。
毎日必死で、逃げ場もなく、自分の心身の状態を思いやる暇もありません。
それなのに、パートナーが誰にも断ることなく自由に飲みに行く姿を見て、なんで私ばっかり!と腹が立って仕方がありませんでした。
こんな生活が続けば、正常な判断ができなくなり、些細なことでイライラが爆発してしまうのも無理はありません。
ワンオペ疲れを軽減する具体的な方法
「助けを得ずに、一人で休みなく頑張り続けなければいけない状態」がワンオペ育児をつらいものにしているとお伝えしてきました。
誰か一人にストレスや負担がかかりすぎる生活は、家族にとってもよいことではありません。
私が実践したワンオペ育児のストレス・疲労解消法として、3つをご紹介します。
- 家事代行や便利家電の活用
- 地域や自治体の育児支援サービスの利用
- オンラインコミュニティの活用
家事代行や便利家電の活用
まずは、家事代行サービスや便利家電に頼って家事を外注してみましょう。
自分でできることにお金をかけるのはもったいないと感じるかもしれませんが、お店で必要なものを購入するように、時間をお金で買うと考えるのはいかがでしょうか。
ロボット掃除機や時短調理器などの便利家電も、日々の負担を軽くしてくれる頼もしい助っ人です。
我が家では洗濯乾燥機と食洗機を導入したことで、洗濯物を干したり、食器を洗ったりするのに費やしていた時間を、一息ついたり、子どもたちと過ごしたりする時間に充てられるようになりました。
文句も言わず、せっせと働いてくれる…まさに最高の味方です。
地域や自治体の育児支援サービスを利用する
子育て支援センターや保健師相談など、地域や自治体が提供する育児支援サービスはたくさんあります。
子どもの相手をする余裕がないときは、一時保育やファミリーサポートセンターを利用するのがおすすめです。
保育園や託児所が、短時間から子どもを預かってくれる一時保育は「ちょっと身体を休めたい」というときに気軽に利用可能です。
子どもにとっては、ほかの子どもたちと遊んだり、家族以外の人とふれあう経験が得られるメリットも。
料金や預かり可能な時間帯など、自治体や施設によって利用条件はさまざまです。
まずは、お住まいの地域に利用できる施設があるか確認してみましょう。
ファミリーサポートセンターは子どもを預かってほしい親と、手伝いたい地域ボランティアをつなぐ役割をしています。
事前登録が必要ですが、保育園への送迎や数時間だけ子どもを預けるといった依頼ができるので「家族が遠くて頼れない…」という方には特に心強い存在になるでしょう。
惣菜・冷食・デリバリーなんでもOK!
「子どもには身体によいものを食べさせたい」という気持ち、とてもよくわかります。
とはいえ、ワンオペ育児で忙しい日々、すべてを完璧にこなそうとしてイライラしていませんか?
惣菜や冷凍食品、Uber Eatsなどのデリバリーサービスの活用は「手抜き」ではなく「私がご機嫌でいるための賢い選択」です。
最近の惣菜や冷凍食品は健康志向のものも多く、手軽に栄養のある食事を準備できます。
それでも気になる方は、納得のいくレトルト食品を常備したり、ミールキットを活用したりするのはいかがでしょうか?
何もしたくないほど疲れてしまったときは、思い切って自分の食べたいものをデリバリーしてしまいましょう。
調理の手間なく、食べたいものを温かいうちに食べられるうえ、片付けも簡単。
無理せず自分をいたわることで、子どもと笑顔で向き合える余裕もできます。
頼れるものを上手に活用しながら自分と家族の幸せにつながる方法を選択しましょう。
オンラインコミュニティの活用
ワンオペ育児は孤独を感じやすいものですが、同じ悩みを持つ人がいると気づけば、孤独感も和らぎます。
時間や場所を気にせず参加できるオンラインコミュニティは、同じ境遇の人と気軽に気持ちの共有ができる場です。
話を聞いてもらうだけで心が軽くなるので、私も夜間授乳やワンオペ育児でつらい時期に何度も助けられました。
交流の場としてだけでなく、困ったとき、すぐに相談できる場所であればもっと安心ですよね。
そんな時に役立つおすすめの育児アプリやサービスを3つご紹介します。
| アプリ名 | 特徴 | メリット |
|---|---|---|
| ママリ | 専門家監修の信頼度が高い情報が豊富 | 24時間いつでも質問可能 |
| ベビーカレンダー | 月齢別コミュニティ | 同じ成長段階の子を持つ親同士で 共感しあったり、情報交換できたりする |
| ママテナ | ママの知りたい情報が集まる | 性別を問わず参加できる相談スペースがあり、 多様な視点でアドバイスが受けられる |
つらいときに誰かを頼るのは決して悪いことではありません。興味がある方はぜひ利用してみてください。
おわりに|無理をせずに頼る勇気を持とう
日々ワンオペで家事育児をこなすあなたは、本当によく頑張っています。
疲れていても、寝不足でも、頑張り続けられるのは子どもへの愛があるからこそ。
しかし、無理して1人で頑張り続けると、疲労やストレスを発散できずに溜めこむことになり、自分をさらにつらい状況に追い込んでしまいかねません。
子どもはパパママが笑っているだけで幸せを感じるといいますが、余裕のない状態ではそれが難しい時もあるでしょう。
休息をとったり、自分を労ったりすることは、結果的に子どもや家族の幸せにつながります。
疲れを感じたら無理せずに、勇気を出して自分以外を頼ってみてください。
家族のために、まずはあなたがご機嫌でいられる方法を選択してみてくださいね。


