
子どもがジュースばかり飲んでいて健康面が心配…
水やお茶を飲んでもらうにはどうしたらいいんだろう

子どもがジュースばかり飲んでいると、いろんな面で心配になりますよね。実際にジュースによる糖分の摂りすぎは、健康にリスクを与えます。
子どもは甘い物が大好きなので、一度ジュースの味を覚えてしまうと「ジュースが飲みたい!」と欲しがってしまいますよね。
そこで今回は、子どもがジュースばかり飲む理由や、今日からでも実践できるような改善法を紹介します!

麻友
主人の収入に頼るのではなく、自分で生計を立てて自立した将来を目標に活動しています。2024年6月半ばから、エンタメのブログを運営されているライター様の元でブログの記事を執筆しています。
夫・娘・息子の4人暮らしです。
好きなものは、カフェラテ・芸人かまいたちです。
【保有資格】
医薬品登録販売者
目次
子どもがジュースしか飲まない3つの理由
子どもがジュースしか飲まない理由は以下の3つです。
- 甘い味に慣れてしまった
- 習慣化されている
- 水やお茶の味への抵抗
子どもがジュースしか飲まない理由は、水やお茶を飲むことを習慣化していないからです。なぜジュース以外を飲むことを習慣化出来ないのでしょうか?
ここでは具体例をまじえて、詳しく解説していきます。
1.甘い味に慣れてしまった
1つめは、子どもが甘い味に慣れてしまったという理由です。
米国心臓学会(AHA)は、小児の1日の加糖摂取量を25g未満とすすめています。ご飯やパン、果物のように食材に含まれている糖分は含まれていません。
一般的に販売されているジュースの糖質の量です。
| 種類 | 糖質(炭水化物)/100ml |
|---|---|
| 濃縮還元 | 約10~13g |
| 100%果汁(ストレート) | 約10~12g |
| アンパンマンジュース | 約14.8g |
糖分は必要なものですが、摂取しすぎると体に色んな影響が及びます。
砂糖には強い依存性があるため、糖分を摂りすぎるとイライラしたり、集中力が低下したりといった悪い影響があります。
脳も甘いものに慣れてしまい、水やお茶など味の薄いものを受け付けなくなる、という状態になってしまうといわれています。
2.習慣化されている
2つめは、ジュースを飲むことが習慣化されているという理由です。
子どもが欲しがるからと、毎日のようにジュースを飲ませていませんか?子どもだけではなく、大人も知らず知らずのうちに「ジュースを飲む習慣」を作っているかもしれません。
習慣化したものから抜け出すのは、大人でも難しいですよね。気がついた時から、ちょっとずつ改善してみましょう。
ジュースを、週に1回など「たまにもらえるご褒美」としてあげると、子どもも喜ぶかもしれませんね。
3. 水やお茶の味への抵抗
3つめの理由は、味のない水やお茶への抵抗です。
人は赤ちゃんの頃から、本能的に甘味を好んでいるため、甘い味に慣れてしまうと無味や苦みに苦手意識を持つようになります。
水やお茶が飲めない理由に「味がないから」「まずそう」という意見もあるそうです。
水やお茶にいいイメージがなければ、わざわざ進んで飲もうという気になりませんよね。
ジュースの飲みすぎが健康に与えるリスク
ジュースの飲みすぎが原因で、子どもの健康に与える影響はおおきいです。
生活習慣病や栄養の偏り、そして虫歯になりやすくなる等の危険性が上がるのです。
それでは、健康にあたえるリスクをくわしくみていきましょう。
虫歯の原因に
ジュースに含まれている糖分は虫歯菌のエサになります。
虫歯菌は、歯の表面のエナメル質を溶かす酸が作り出されて、永久歯や乳歯を溶かします。ジュースは酸性なことが多く、直接歯のエナメル質を侵食してしまうのです。
乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄いので、虫歯になりやすいといわれています。
口の中は中性なので、水やお茶、牛乳などの中性に近い飲み物を選ぶと虫歯のリスクを減らせるでしょう。
ただし、牛乳には乳糖が含まれているので、飲んだ後は歯磨きすることをおススメします。
栄養バランスの偏り
人の体は体内に糖分が入ってくると、体液を酸性にしてしまうので、中和しようとカルシウムをはじめとするミネラルを使います。つまり、糖分を摂取すればするほど、体の中にあるカルシウムやビタミンが奪われていくのです。
ビタミンやミネラルが慢性的に不足すると、ブドウ糖がエネルギーに変わりにくくなり、便秘や免疫の低下を引き起こします。
そしてビタミンB1が不足すると、脳にエネルギーがいかなくなりうつ状態になってしまう場合もあるといわれています。
また、カルシウムが不足すると、歯や骨の成長に影響が出てしまいます。
肥満や生活習慣病のリスク
糖分の多く入ったジュースは1日1杯飲むだけで、肥満や生活習慣病になる可能性があがることがわかっています。また、濃縮還元100%と書かれている商品は、食物繊維をそいでいるので血糖値が上がりやすくなります。
糖質を摂りすぎるとエネルギー摂取量が消費量を上回り、余った糖質はインスリンの働きにより中性脂肪として蓄えられます。また血糖値を急激に上昇させるので、将来的には糖尿病などの生活習慣病を引き起こすリスクもあるのです。
特に果糖が含まれている果汁飲料を飲む人はリスクが高く、毎日1杯以上飲んでいる人は心血管疾患リスクが42%高いとされています。
子どもがジュース以外を飲むようになるための工夫
水やお茶を飲んでほしいと思って、甘い味に慣れてしまった子どもは、なかなか飲んでくれませんよね。では、子どもがジュース以外を飲むようになるにはどうすればよいのでしょうか。
今回は、子どもがジュース以外を飲むようになるための工夫を2つ紹介していきたいとおもいます。
1つめは『声かけを意識する』
2つめは『無添加の手作りジュースを試す』という工夫です。
それでは詳しく見ていきましょう。
声かけを意識する
1つめは声かけを意識するということです。
ジュースばかり飲む子どもが心配で、声かけがきつくなってしまうことは誰しもが経験しています。ですが大人が「飲みなさい!」「飲まないとダメ。」という声かけだと子どもは反発してしまうだけです。
悪い例と良い例を出してみます。
良い例は、子どもに選択肢をゆだねたり、大人も一緒に飲むところをみせたりと工夫されています。
その他にも、飲み物の温度やカップを子どもに選んでもらったり、コップに注いでもらったりすることで、進んで飲めるようになる場合もあります。
そして最後は「かんぱ~い!」と一緒に飲むことで、水やお茶を楽しんで飲む空間を作れますね。
無添加の手作りジュースを試す
2つめは、無添加の手作りジュースを試してみるということです。無添加の手作りジュースには多くの利点があります。
- 添加物を完全に避けられる
- ビタミンやミネラル等の栄養が豊富
- 自分好みに作れる
体にいいことばかりで、手作りジュースを試してみたくなりますね。
それでは簡単に作れる、無添加手作りジュースのレシピを紹介します。
材料も少なく工程も簡単なので、小さいお子さんとでも一緒に作れます。
砂糖の代わりにハチミツを使用していますが、果物にも果糖があるのであげすぎないように注意しましょう。
おわりに|ジュース以外も楽しめる子どもを育てよう
今回はジュースの飲みすぎによる健康のリスクやジュース以外を飲めるようにする工夫を紹介しました。
甘い飲みものは、子どもにとっては魅力的。でも、子どもの成長や健康には悪い影響もあります。
子どもへの声かけを少し変えてみたり、おうちで作れる無添加ジュースを試してみましょう。無添加ジュースは思っている以上に簡単に作れそうですよね!
大人が声かけし工夫して接していても、子どもは思うようにはいきません。ですので、焦らずに小さなステップから始めてみてはいかがでしょうか。
親子で楽しみながら少しでもジュースを減らせればいいですね!
