
二人目を妊娠したら上の子がぐずるようになった
赤ちゃん返りの対処法が分からない…

二人目を妊娠したら、上の子がぐずるように…そんなお悩みはありませんか。
赤ちゃん返りの原因と対処法を、実体験をもとにわかりやすく解説します。この記事を読めば、ぐずる上の子への対応に自信が持てるようになりますよ!
- 二人目妊娠中に上の子がぐずる理由
- 上の子の赤ちゃん返りへの対処法
- 赤ちゃん返りの体験談

清水さくら
製薬会社で働く理系兼業ライター。長男の小1の壁をきっかけに在宅ワークを模索し、ライターとしての活動を開始。育児と仕事を両立するカッコイイお母さんを目指して奮闘中。
夫・息子2人の4人暮らし。趣味は子どもと戯れること・食べること。
【保有資格】
危険物取扱者
毒物劇物取扱責任者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
秘書検定2級
目次
二人目妊娠中に上の子がぐずる主な原因を解説
二人目妊娠中に上の子がぐずる原因は、下記の2点が考えられます。
- 独り占めしていた愛情を失うことへの不安
- 抱っこが減るなどの環境変化に対するストレス
これまで親の愛情や関心を独り占めしていた上の子にとって、親の興味が自分以外に向くことは不安ですよね。
抱っこの回数が減ったり、相手をしてもらうことが減ったりすることで、不安やストレスを感じ、ぐずる原因になっていると考えられます。
親の愛情を失うことへの不安
二人目を妊娠すると、親の愛情や興味を独占できなくなるため上の子は不安になり、ぐずる=赤ちゃん返りに繋がります。
親にとって上の子を可愛く思う気持ちは変わらなくても、上の子にとっては二人目妊娠中の親の様子から変化を敏感に感じ取っているのです。
はっきりとした変化を感じていなくても「何か違う」とモヤモヤとした気持ちになり、感情が不安定になったり、気持ちの浮き沈みが激しくなったりします。
親が二人目妊娠に気付く前に、上の子の赤ちゃん返りの様子から、妊娠の兆候に気付くこともあるようです。
それほど上の子にとって、二人目妊娠は大きな変化ということですね。
上の子の年齢にもよりますが、言葉でうまく表現できず、赤ちゃん返りに繋がることもあるかもしれません。
不安な気持ちはあるけれど、どう表現して良いのか分からなかったり、うまく伝えられなかったりすることで、赤ちゃん返りが酷くなるということもあるでしょう。
妊娠に伴う家庭環境の変化
二人目妊娠中に上の子がぐずる原因のもうひとつが、妊娠に伴う家庭環境の変化です。
つわりなどの不調もある中で、これまで通りに上の子の相手をするのは難しいですよね。
抱っこが減ったり、体調が悪くて一緒に遊べなかったりすることもあると思います。
しかし、上の子にとってはたった一人のお母さんで、これまで通りに抱っこして!こっちを見て!という気持ちがあるため、これまでとは違う環境の変化にストレスを感じているのです。
お母さんが妊娠すると、できないことが増えるなんて上の子は思ってないですよね。
小さな上の子にとっては、今まで通りの生活ができないのはストレスになるでしょう。
また、第一子の妊娠中とは違い、上の子のお世話がある中での妊娠生活は母親にとっても疲れやストレスが多くなりがちです。
そのような母親が無意識に感じているストレスが上の子に伝わり、不安な気持ちやストレスに繋がることもあるのです。
上の子の赤ちゃん返りへの具体的な対応策
二人目妊娠中の上の子の赤ちゃん返りを最小限に抑えるには、下記2点を心がけると効果的です。
- 上の子に特別な時間を作る
- 「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だから」を控える
それぞれの理由や対策について紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
上の子に特別な時間を作る
まずは、上の子と特別な時間を作ってみましょう。
親の愛情が赤ちゃんに向いていると思っている上の子にとって、自分を一番に考えて向き合ってくれることは、とても嬉しいことです。
赤ちゃん返りをしている上の子は、親にもっと関わってほしい、構ってほしいと思っているのです。
下の子が生まれたら、上の子に構える時間はどうしても減ってしまいます。
二人目妊娠中に、記念になるようなお出かけをしてみたり、時間を気にせずに一緒に遊んだりしてみてはいかがでしょうか。
親と過ごした特別な時間が、上の子の不安やストレスを減らしてくれるはずです。
上の子が電車好きなら電車でおでかけしてみたり、おままごとが好きならとことん付き合うのも良いですね。
そしてその様子を動画や写真に残しておいて、振り返るのもおすすめです。
自分が親の愛情を受けている姿を客観的に見ることは、上の子が落ち着くきっかけになるでしょう。
遠出でなくても良いので、楽しめる場所に行って上の子と特別な時間を過ごしてみてくださいね。
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だから」を控える
二人目を妊娠すると、どうしても上の子は兄(姉)になってしまいます。
そのため、「もうすぐお兄ちゃん(お姉ちゃん)になるんだから〇〇してね」と言いたくなるかもしれません。
しかし、上の子は「お兄ちゃん(お姉ちゃん)」という役割ではありません。
お腹に赤ちゃんがいる、お兄ちゃん(お姉ちゃん)になるということを分かっていても、不安な気持ちがなくなるわけではありません。
赤ちゃん返りしている上の子に、厳しくしたり、甘えられるタイミングを作らなかったりすると、より赤ちゃん返りが酷くなることもあります。
「あなたは大切」「大好きだよ」と、上の子が大切にされていると感じられるような言葉かけをしてみてください。
上の子が無理に「お兄ちゃん(お姉ちゃん)」になろうとする必要がないということを伝えられると良いですね。
【体験談】我が家の上の子の変化
我が家では、上の子が2歳になったと同時に下の子の妊娠が分かりました。
上の子の妊娠中に切迫早産になったため、妊娠してすぐに上の子の抱っこを禁じられてしまいました。
突然抱っこをしてもらえなくなり、上の子も不安な気持ちでいっぱいだったと思います。
そんな我が家で実際に起きた変化をご紹介します。
上の子が情緒不安定になった
二人目妊娠直後に感じたのは、上の子が情緒不安定になったことです。
- ご機嫌だと思ったら、ちょっとしたことで癇癪(かんしゃく)を起こすようになった
- 些細なことで怒ったり泣いたりするようになった
赤ちゃん返りと気付かずに、どうしたんだろう?体調が悪いのでは?と心配になりましたが、今となっては赤ちゃん返りの始まりだったと感じています。
上の子が情緒不安定になったときには、落ち着くための対応を心がけていました。
- 「〇〇がしたかったね」など上の子の気持ちの言語化を手伝う
- 抱きしめたり手を繋いだりと体に触れる
これらの対応で、落ち着くまでの時間は短くなったように思います。
自分でできることをしなくなった
上の子に妊娠を伝えてから、次第に自分でできていたことをやらなくなる場面が増えていきました。
- 自分でご飯を食べない
- 自分で着替えをしない
など、甘える場面が増えました。
なるべく本人の希望に合わせていましたが、体調不良で難しいときには、正直に「今は疲れているから休みたい」と言って、横になることもありました。
上の子が遊んでいる近くで横になったり、ソファで休んだりすることで、なるべく上の子が不安な気持ちにならないようにしていました。
我が家では、横になっている私の周りに折り紙を置いて、元気にしようとしてくれる姿に感動したこともありましたよ。
べったりくっついて離れなくなった
もうひとつの変化は、べったりとくっついて離れなくなったことです。
家では特に咎めることもなく、上の子に思う存分くっついて過ごしていましたが、保育園に預けるときにはそうはいかないため、保育士さんに預けて笑顔でさっと離れるようにしていました。
その分、家に帰ってからは下記のように甘えられる時間を作っていましたよ
- 座った状態で抱っこをする
- 「大好きだよ」「あなたが大切だよ」と言葉で伝える
- 本人が読みたいだけ絵本を読む
上の子が満たされたと感じられると、落ち着いて過ごせる時間も長くなったように思います。
おわりに|無理せず上の子の気持ちに寄り添って
二人目妊娠中には、上の子が不安な気持ちや環境変化によるストレスから赤ちゃん返りすることが知られています。
上の子の気持ちに寄り添うため、下記のポイントを意識することをおすすめします。
- 一緒にお出かけしたりゆっくり向き合うなど上の子との特別な時間を作る
- 「大好きだよ」「あなたは特別だよ」などの言葉をかけ、上の子に寄り添う気持ちを大切にする
- お母さん自身も休む時間をとる
このような対応を取り入れると、上の子の不安やストレスが和らぎ、落ち着きを取り戻せるかもしれません。
二人目妊娠中は大変なことも多いですが、上の子も赤ちゃんの誕生を一緒に楽しみにできる日が訪れることを願っています。