
「子どもが食事中に座ってくれない…」
「叱らずに、子どもを座らせる方法が知りたい」

忙しい日常の中で、子どもが食事中に座ってくれないと、イライラしてしまいますよね。つい叱ってしまった経験があるママも、多いのではないでしょうか。
今回は、男児3人のママである私が、子どもが座らない理由と、具体的な対策を紹介します。
- 食事中に子どもが座らない理由
- すぐに実践できる対策と工夫
- 実際の成功例

Momoco
時々イルカと泳いだり、人魚になるマルチライターのMomocoです。
3人目の出産と育児を機に、フリーランスとして活動を開始。ライタースクール修了後、クラウドワークスでライティング案件の受注を開始し、現在は評判サイトのSEO記事を担当しています。
子供たちが寝た後の1人時間で、晩酌を楽しんでいます。
目次
子どもが食事中に座らない3つの主な理由
子どもが食事中に座らない理由は、成長段階や環境の影響などさまざまです。ここでは主な理由を3つに分けて、詳しく解説していきます。
- 興味・関心の対象がたくさんある
- お腹がすいていない
- 椅子やテーブルが子どもに合っていない
1. 興味・関心の対象がたくさんある
2〜3歳くらいの子どもは好奇心旺盛で、とにかく興味や関心の対象がたくさんあります。
そのため、目の前にある食事よりも、周りの環境に興味を持つことがよくあるのです。
例えば
- テレビやスマホの画面がついている
- おもちゃが近くにある
- 兄弟たちの声や外の音が気になる
というような要因が考えられます。
食事中にテレビがついていたり、おもちゃが近くにあったりすると気を取られがちです。また、スマホやタブレットの画面も、子どもにとって、強い刺激となります。
兄弟が騒いだり、車のクラクションや鳥のさえずりが聞こえたりなど、外からの音も子どもの注意を引く要因です。
風で揺れるカーテンや、影の動きなど、目から入ってくる刺激に対しても、強い興味を持ちます。
目や耳から入ってくる情報が多いと、子どもは食卓での食事に集中できず、立ち上がったり、別の行動を取ったりしてしまうのです。
2. お腹がすいていない
子どもは大人ほど一度にたくさんの量を食べられないうえ、消化もゆっくり進むため、タイミングが合わなければお腹がすいていないこともよくあります。
食事の前に間食をしたり、ジュースをたくさん飲んだりしてしまうと、お腹がいっぱいで食事に関心を持てません。
また、おやつを食べ過ぎたり、運動が足りていなかったりすると、自然とお腹が満たされた状態になってしまいます。「まだお腹いっぱいだよ!」という無言のサインを出しているかもしれません。
これらの要因が重なると、子どもは空腹を感じず、食事への興味・関心を失ってしまいます。その結果、他の事に意識が向き、食事中に座っていられなくなることが多く見られるのです。
3. イスやテーブルが子どもに合っていない
体に合わないイスやテーブルは、子どもにとって「座りにくい」環境となっているかもしれません。
例えば、子どもの足が床やイスのステップについていないと、食事に集中できなくなってしまうのです。
また、イスが低かったりテーブルが高すぎたりすると、食べ物に手が届きにくくなり、腕や肩に負担のかかる姿勢になってしまいます。
このような状況では、座り続けることが苦痛になり、食事への集中力が低下する原因となるでしょう。
親ができる具体的な対策
子どもが食事中に座る習慣を身につけるためには、食事をする環境やルールを決めることが重要です。ここでは、すぐに実践できる具体的な解決策を3つご紹介します。
- ルールの設定と一貫した対応
- 生活リズムの見直し
- イスやテーブルの調節
家庭の状況に合わせて、無理なく取り入れてみてください!
ルールの設定と一貫した対応
各家庭のスタイルに合ったルールを決め、なるべく一貫して守ることが大切です。我が家で実践しているルールをいくつかご紹介します。
- おもちゃは食事の前に片づけて、なるべく目に入らないようにする
- 食事中はテレビを消し、スマホやタブレットを近くに置かない
- 何度か声をかけても食べない場合は、食事を切り上げる
- 叱ったり、急かしたりしない
- 食事のはじめに席につかない場合は、好きな食べ物で誘ってみる
できるだけ興味や関心を引く対象を、子どもの目に入らないようにしてみましょう。テレビを消して、静かな時間を作るだけでも効果があります。
また、何度か声をかけても食べない場合は、食事を切り上げることも選択肢のひとつです。叱ってしまうと、余計に食卓から離れたがってしまうので、適度に子どもの気分に合わせてみましょう。
一貫した対応を続けることで、子どもも食事中のルールを少しずつ理解し、座って食事をする習慣が身に付いていきます。
兄弟にも、食事中は静かにするよう促すなど、家族でルールを共有していくことが大切です。
生活リズムの見直し
食事の時間が日によってバラバラになっている場合は、可能な範囲で規則正しいリズムにするように心がけてみましょう。
- 食事の時間を毎日同じ時間にする
- 間食やジュースを控え、食事前は空腹の状態にする
- 適度な運動や遊ぶ時間を確保する
たとえば、朝食を毎日同じ時間に摂ることで、昼食や夕食の時に自然にお腹がすくリズムが身に付くようになります。
間食やジュースは満腹感が続いてしまうので、食事の1時間くらい前から控えるようにしましょう。どうしても必要な場合は、フルーツやヨーグルトなど消化に良いものがオススメです。
適切な間食や、遊ぶ時間を取り入れることで、子どもも自然とお腹がすいてきます。決まった時間にお腹がすく生活リズムになれば、食事への関心も高まるでしょう。
イスやテーブルの調整
子どもが食事を食べづらそうにしている場合は、イスやテーブルの高さが、子どもの体に合っていない可能性があります。
以下のチェックポイントを参考にして、確認してみましょう。
- ベルト付きのハイチェアや、チェアベルトを取り付ける
- イスは、座ったときに足裏全体が、床もしくはステップにつく高さにする
- JIS規格で推奨されているテーブルの適切な高さは、身長の44%(身長120cmまで)
ベルト付きのハイチェアや、チェアベルトを使用することで、子どもが安定して座ることができます。特にチェアベルトは、持ち運びしやすいので、外食時にもとても便利です。
イスは、床やハイチェアのステップに、足裏全体がつく高さのものを使用しましょう。イスの高さが適切だと、子どもが快適な姿勢となり、食事に集中できます。
テーブルの高さは、身長120cmまでの子どもの場合、身長の44%が適切な高さです。この高さは、JIS規格(日本産業規格)で推奨されています。
JIS規格とはJIS規格(日本産業規格)とは、日本で定められた製品やサービスの標準規格です。特に子ども向けの家具では、安全性や適切な高さが考慮されている。
例えば、身長100cmの子どもに対する適切なテーブルの高さは44cm、120cnの場合は52cmが理想的な高さです。(身長×0.44で適切な高さを求めることができます)
イスの高さも合わせて調整すると、子どもにとってより快適な姿勢での食事ができるようになるでしょう。
我が家の成功事例
我が家では、子どものお気に入りのぬいぐるみをテーブルやイスに置くことで、座って食事を続けてくれるようになりました!
- ぬいぐるみを使って「〇〇(子どもの名前)くんも一緒に食べよう」と声をかける
- ぬいぐるみの腕で食事を口に運んであげる
このように、時にはぬいぐるみやおもちゃに協力してもらうのも、一つの手です。
また、子どもが他の事に興味を持ちだしてしまった場合は、「食べた後にやろうね」など、子ども自身が食事を終える目標を持てるよう促しました。
おわりに|小さな工夫と一貫性がカギ
この記事では「子どもが食事中に座らない理由とその対策」について、紹介してきました。
- 好奇心旺盛な子どもに対して、食事以外のものが目に入らないようにする
- 間食やジュースを控え、食事への興味を高まらせる
- イスやテーブルの高さを、子どもの体に合わせる
小さな工夫と一貫した対応が、子どもの行動を少しずつ改善するカギです。私自身も同じ悩みを抱えていましたが、試行錯誤の中で子どもの成長を感じられる瞬間が増えました。
ぜひ、無理のない範囲でこの記事を参考にして、子どもと一緒に楽しい食事を目指してみてください!
