
下の子が生まれてから、上の子のイヤイヤが激しくなっているような…
上の子の赤ちゃん返りで、わが子が可愛く思えない

それって、子どものストレスサインかもしれません!
下の子ができると、どうしても上の子は甘える時間が減り、ストレスが増えてしまいます…。
この記事では、上の子のストレスサインの見分け方やストレスを軽減する方法を、保育士資格をもつ年子ママの私が紹介します。
上の子のストレスの原因や対処法を理解し、まず上の子の不満を解消させることが大切です。
- 上の子がストレスを感じる場面
- 感情や行動などに出てくる具体的なストレスサイン
- ストレスを軽減させる関わり方

ありさ
元介護福祉士のママライター。得意ジャンルは介護。介護職歴7年。
愛猫のそばにいたいと、パート勤務からライターの道へ。YouTubeの台本作成の経験があり、現在はショート動画のシナリオライターをしている。
【保有資格】
介護福祉士
保育士
目次
上の子どもがストレスを感じる主なシチュエーション
赤ちゃんの誕生は、家族にとってとても喜ばしいことですが、上の子にとっては大きな変化となり、それは時として大きなストレスとなってしまう時があります。
上の子がストレスを感じる主なシチュエーションについて解説していきます。
下の子どもの誕生による生活の変化
下の子が生まれると、ママやパパは下の子のお世話につきっきり。上の子は今までよりも愛情を感じにくくなり、ストレスを抱えやすくなります。
かと言って、赤ちゃんのお世話にかかりきりになることはしょうがないことです。
お話ししようと思っても、泣き続ける下の子を抱っこして「ちょっと待って」
見てみて!と言っても、ミルク作りやおむつ替えにせわしなく「今忙しいから、後でね」
上の子は、親の事情を理解できないので、今までの生活の変化に戸惑ってしまい、自分の思い通りにならない状況が増え、不安や寂しさを感じるようになります。
まだ小さい子どもは、孤独感や寂しさを感じても言葉で伝えることが難しいです。
親に悪気はないけれど、そうした変化により上の子はストレスを感じるようになっているかもしれません。
上の子への接し方に偏りが出てしまう
ママやパパは初めての2人目の育児に精一杯になり、毎日忙しく頑張っていますよね。
その中で、上の子が少し寂しい気持ちを抱えることもあるかもしれません。
また、初めての2人育児にママやパパも疲れを感じ、イライラや喧嘩が増えると、理由のわからない上の子にとっては少し寂しい気持ちを抱えることもあるかもしれません。
- ダメと言われることが増えた
- パパやママに強く怒られて怖い
- 夫婦喧嘩が増えた
- 親の関心が下の子に向いている
夫婦関係や家庭環境は、子どもが安心して暮らすためにとても重要です。
下の子が生まれる前は怒らなかったことで上の子を怒ってしまうことや、上の子と下の子を比較するような関わり方は、「自分は愛されていない」と、自己否定を抱くようになってしまいます。
家族みんなが笑顔で過ごせるように、上の子の気持ちに少し目を向けてみませんか?
上の子にはどんなサインが心に隠れているのか、一緒に考えていきましょう。
【保育士が解説】上の子のストレスサイン
人がストレスを感じた際に、感情や行動、身体的な影響が出ることを「ストレスサイン」と呼びます。
2歳くらいだと、まだ言葉でも伝えることは難しく、ストレスサインを見逃さずに対応することが大切です。
保育園での日常や家庭で現れるストレスサインについて、保育士資格を持つ私が解説していきます。
感情の変化
下の子の誕生で、上の子が感情面で変化することは、怒りや、悲しみが強く現れることです。
- 怒りっぽい
- 癇癪を起こす場面が増えた
- 泣き出すと以前よりなかなか泣き止まない
- 気分の浮き沈みが激しいと感じる
- 焦った様子が見られる
- 忘れっぽい
孤独感や寂しさを感じ、我慢できずに物に当たってしまったり、大声で泣き叫んだりなど、行動に大きく影響していきます。
友達との関係にも大きな影響を与えている場合もあるので、保育園や幼稚園での様子も、先生に聞いてみましょう。
行動の変化
下の子の誕生により、上の子の行動にも変化が見られるようになります。
- 赤ちゃん返り
- 登園をしぶる
- 落ち着いて座ってられない
- 友達に乱暴する、暴言を吐く
- ママやパパ、先生などの言うことを聞かず、叩いてくる
- 軽い嘘が増える
- 指しゃぶりが増えた
- 飼っている動物や小動物をいじめる
行動の変化で、代表的なものは赤ちゃん返りがあります。
年子や2歳差では、まだ上の子も、やっと自分のことが自分ででき始めた時期で、まだまだママやパパに甘えたい年頃。
そんな中、生まれた赤ちゃんにやきもちを焼いてしまうのは、当然のことです。
赤ちゃん返りをして、自分もママやパパに注目してもらおうと思ったり、友達やペットを叩いてしまったりしてストレスを発散しているのです。
身体的な変化
大きなストレスは、身体的にも影響を及ぼしていきます。
- おねしょが増える
- なかなか眠らない
- 夜泣きが増えた
- だるそう、元気がない
- 嘔吐する
- 腹痛など痛みを訴える
- アレルギー症状の悪化
なんだかいつもと違うな?というサインを見逃さないことがとても大切です。
元気がない、腹痛や発熱などで、過度なストレスがかかっていることを知らせているので、身体的な症状が出た場合には、すぐにかかりつけ医を受診しましょう。
上の子のストレスを軽減させる具体的な方法
では、上の子のストレスを軽減させる具体的な方法は、何があるのでしょうか?
3つ紹介していきます。
①一緒に過ごす特別な時間を作る
下の子を家族などに数時間預けて、上の子と過ごす特別な時間を作りましょう。
ママやパパを独り占めできる時間は、かけがえのない思い出の時間となります。
赤ちゃんがいると遊びを中断するようになるので、上の子の好きな遊びをするのがオススメです。
- お人形遊び
- おままごと
- お絵描きや制作
- 砂場遊び
遊んでいるときは子どものいう通りに、付き合ってあげましょう。
「大事にされている」という安心感を感じれば、上の子のストレスも自然と軽減していきます。
毎日でなくても、週末や月に数日でも、効果的ですよ。
②スキンシップやポジティブな声掛けを増やす
抱きしめるなどのスキンシップを取る時間を、意識的にとりましょう。
下の子と同じくらいか下の子以上にスキンシップが取れると良いですが、少しずつ実践してみてください。
ポジティブな声掛けは、
- ○○ちゃん大好きだよ!
- ○○ちゃんが赤ちゃんの時は○○だったよ
- ○○ちゃん、いつもありがとう
スキンシップでは、「オキシトシン」という幸せホルモンが分泌され、精神的な安定が得られていきます。
私もつい「ちょっと待って」と待たせてしまうときがありますが、その後に待ってくれてありがとうと、長女を抱きしめるようにしています。
③上の子どもの話をしっかり聞く習慣をつける
1日5分でも、上の子の話を聞く時間を作ってみましょう。
- できるだけ静かな環境
- アイコンタクトを取る
- にっこりと微笑む
- 抱きしめたり、手を繋いだり、スキンシップを取る
- 相づちやうなずきをして、興味深く聞く
私の場合は、下の子は比較的早く寝るので、寝る前の時間は長女とゆっくり関わるよう心掛けています。
親と会話をし、コミュニケーション能力を育む時期でもあるので、ゆっくりと話を聞く時間を持ちましょう。
おわりに|上の子の気持ちに寄り添う
今回は上の子のストレスサインについて、解説しました。
- 下の子の誕生による環境の変化
- 上の子のストレスサイン
- ストレスを抱えた上の子との関わり方
上の子のストレスを感じる場面を理解し、ストレスを減らす工夫をしましょう。
子どもがストレスを抱えているということは、紐解くとママやパパもストレスを抱えているということ。
「オキシトシン」はストレスを軽減させるホルモンで、スキンシップを取ることでする側・される側、お互いに効果があります。
言葉やスキンシップで愛情をしっかり伝えることで、下の子が生まれても「ママやパパに嫌われたわけじゃないんだ」「自分のことが大切なんだ」という気持ちを育むことが大切です。
上の子が、ママやパパの愛情に気づけるようになると、赤ちゃんの世話もしやすくなり、家族が増えた喜びを分かち合えるようになれますよ。
そうして日々を過ごし、子どもたちと一緒にママやパパの心も育まれていくものです。
今後も、ママと子どもの成長ノートでは子育てに悩むママやパパに寄り添う記事をアップしていくので、いつでも見に来てくださいね。

