トイレトレーニングのやり方|2歳からは失敗しても大丈夫!

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トイレトレーニングってどうやって始めればいいの?

トイレトレーニングを進める上でのポイントがあれば知りたい

2歳頃になると考え始めるのがトイレトレーニングです。しかし、どのように進めればいいのか分からず困っていませんか?

どうせやるなら親子共に楽しく、そして無理なく進めたいですよね。

この記事では、元保育士、2児の母である筆者が実際に行ったトイレトレーニングを紹介します。

この記事を書いた人

アリサ

関西在住の元保育士ライター。主担任・縦割り保育・障がい児保育の経験有り。
家庭の事情で退職後、「今までの経験を活かしたい」「家族も自分も大切にした働き方がしたい」と思い、ライターに転身。
好きなことは絵本収集、お花、柴犬と戯れること。

【保有資格】
・幼稚園教諭一種免許状 ・保育士資格
・秘書技能検定2級 ・FP3級

トイレトレーニングはいつから始める?

子どもの発達には個人差があるように、トイレトレーニングを始めるのに適した時期も子どもによって異なります。

具体的には、以下の3つがトイレトレーニングをスタートさせる目安となる子どもの姿です。

・一人歩きができ、便座にしっかりと座れる
・排尿の間隔が2時間程度あいている
・大人の簡単な言葉を理解している

これらの姿が見られるようになる時期は、1歳頃から3歳頃まで個人差があります。年齢で決めるのではなく、子どもの姿を見極めてスタートさせるのがおすすめですが、1歳からは少し早いといえるでしょう。

トイレトレーニングのやり方|具体的なステップとポイント

トイレトレーニングの具体的なやり方は3つのステップに分けられます。

  1. STEP

    トイレの概念を伝える

  2. STEP

    おまるや便座を使う練習

  3. STEP

    成功体験を積む工夫

焦らずに1つずつ、着実にステップをクリアしていきましょう。

ステップ1:トイレの概念を伝える

まずは、「トイレ」について子どもに知ってもらいましょう。

トイレトレーニングを始めるまでの子どもにとって、おしっこやうんちをする場所は「オムツ」が当たり前です。

実際にトイレに連れて行って「ここはおしっこをする場所だよ」など「トイレとは何か」を教えてあげましょう。また、保護者の方がトイレをする様子を見せてあげるのも方法のひとつです。

トイレについて教えるには絵本や動画を使うのもおすすめです。大人でも初めての場所やことには不安になるように、子どもにとってトイレは未知の場所です。

そこで絵本や動画を使うと、トイレがどのような場所か視覚的にイメージしやすくなるため、子どもの不安な気持ちが和らぎます。

実際に私が保育現場や家庭でトイレトレーニングのときに使った絵本はこちら。

どの絵本もトイレでの排泄やパンツなどに親しみがもてて、とてもおすすめです!

ステップ2:おまるや便座を使う練習

トイレがどのような場所か子どもが理解したら、次におまるや便座を使う練習をしてみましょう。

おまるや補助便座はたくさんの種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。以下の表にそれぞれのメリットとデメリットをまとめました。

メリットデメリット
おまる・場所を問わず設置できる
・足が床につくため、安定感がある
・使うたびに洗わなければいけない
・いずれはトイレでの排泄に慣れる必要がある
補助便座・トイレという場所にも慣れながら、トイレトレーニングができる
・使ったあとに洗わなくてもいい
・足がつかないため、別途踏み台の用意が必要
・トイレや補助便座の不安定さに恐怖心を感じる場合がある

まずは衣服を着た状態で座ってみる、補助便座をいきなりトイレで使うのではなくリビングなどの慣れ親しんだ場所で座ってみる、などのステップを踏むと、子どもにとって抵抗感が少なくなります。

おまるや補助便座に座れたら「すごい!」「座れてかっこいいね!」と大げさに褒めるのがポイントです。

ちなみに、我が家は補助便座+踏み台でトイレトレーニングをスタートさせました。できるだけ手間を減らしたかった私にとって、洗う手間もいらず長く使えることがこの組み合わせを選んだ決め手です。

ステップ3:成功体験を積む工夫

おまるや補助便座に慣れたら、次はそこで「排泄ができた!」という成功体験を重ねましょう。おしっこの間隔を見ながら、おまるやトイレに誘います。

最初は「出たらラッキー!」くらいの軽い気持ちで進めると、保護者の負担が減ります。そして、偶然でも成功した時は、思い切り褒めてあげましょう。

遊びに夢中でトイレに行きたがらない時もあります。朝起きた時やご飯の前、外出前など「生活の節目」で誘うのがポイントです。

トイレを楽しい場所だと思わせる工夫も効果的です。例えば、子どもの好きな物を置いたり、行けたらシールを貼ったりしてみましょう。

トイレトレーニング中の失敗にはどう対処する?

トイレトレーニングを進める上で、さまざまな失敗はつきものです。ここでは、状況別の対処方法を紹介します。

お漏らしをしてしまった

トイレトレーニングで必ず起こるのが「お漏らし」です。子どもにとって「恥ずかしい」「また失敗したらどうしよう」というネガティブな経験にならないようにしましょう。

まずは「大丈夫だよ」と安心させ、着替えを促すなどさらりと流します。

後片付けが増えると保護者の負担も増えますが、濡れて困るラグを片付けたり、雑巾やバケツを準備しておくと気持ちが楽になります。また、着替えも多めに用意しておくと安心です。

おしっこを教えてくれない

おしっこを教えてくれない場合、理由を考えましょう。遊びに夢中で間に合わないなら、遊びの前後で声かけをしてみてください。

また、おしっこが出ても教えてくれない場合は「濡れる気持ち悪さ」を感じていないことが考えられます。「濡れて気持ち悪かったね」と伝え、着替えを促しましょう。「おしっこなどで濡れる=気持ち悪いこと」だと子どもが理解できるように誘導します。

我が家では「不快感」を実際に感じてもらうために、失敗覚悟でパンツで過ごさせることで、濡れる感覚を覚えるきっかけになりました。

トイレに座っても出ない

トイレで座ったけれど出ない、またはトイレを出た後すぐにオムツに出してしまうこともあります。これは、まだ尿意や便意を完璧に感じられない時期だからです。

「教えてくれてありがとう」と声をかけ、トイレに行こうとした行動を褒めます。座る時間を少し延ばしたり、誘う頻度を増やすのも効果的です。

我が家では、好きな音楽を流したり、絵本を読んだりしてトイレを楽しい時間にする工夫をしました。「そのうち出るよね」とゆったりした気持ちで臨むことが大切です。

おすすめのトイトレグッズ|便座・踏み台・トレパン

我が家で実際に使用して子どもも大人も使い勝手がよかったトイトレグッズを紹介します。

補助便座

補助便座は悩んだ末にリッチェルのものを選びました。シンプルなデザイン「ズボンを履いたまま座れる」点が決め手です。

私の勤めていた保育園では、トイレトレーニング初期はズボンとパンツを完全に脱いで行くことが多いですが、進むにつれ「ズボンとパンツを降ろした状態」で座れるように教えていました。

前に持ち手が付いた補助便座の場合、ズボンを履いたままだとまたがれません。しかし、このリッチェルの補助便座は持ち手が横に付いていて、ズボンを履いたままでも使え、安定感もあります。

踏み台

補助便座と合わせて踏み台も用意しました。トイレの縁に合わせて設置できて上り下りがしやすく、汚れても洗ったり拭いたりしやすい素材で使いやすくおすすめです。

トレーニングパンツ・布パンツ

トレーニングパンツを使うかどうかについては、意見が分かれる部分です。トレーニングパンツは何層にもなっている分漏れにくいけれど、濡れた不快感は感じられる仕様となっています。一方、その分厚さ故、蒸れてしまったり乾きにくかったりします。

私が勤務していた保育園ではトレーニングパンツではなく、普通の布パンツをおすすめしていたこともあり、我が子のトイレトレーニングも布パンツで行いました。布パンツを選んだ理由は、洗濯しても乾きやすいこと、濡れた感覚を子ども自身がダイレクトに分かることです。子どものモチベーションが上がるように、好きなキャラクターの物を一緒に選びに行きました。

おわりに|親子で楽しく取り組むトイレトレーニング

トイレトレーニングは子どもの発達状況を見極め、適切なタイミングでスタートしましょう。焦ってスタートさせても、子どもの身体と心の準備が整っていなければ、親子共にストレスになってしまいます。

また、トイレトレーニングはステップを踏んで進めていくことが大切です。言葉での説明に加え、絵本や動画も使いながら子どもがトイレに親しみを持てるようにしましょう。

トイレでおしっこが出たときはもちろん、トイレに行こうとした姿勢をたくさん褒めて、「できた!」という成功体験を積み重ねることが大切です。

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