
トイトレは大変そうだし、保育園に全て任せても大丈夫かな?
トイトレ成功の秘訣を知りたい

仕事や家事で忙しい毎日の中で、トイトレを始める自信がない方も多いのではないでしょうか。
この記事では二児の母で保育士経験のある私が、スムーズにトイトレを進めるコツをご紹介していきます。
- 保育園のトイトレ事情
- 保育園にトイトレを任せっきりにするリスクと注意点
- 保育士ママが教えるトイトレ成功の秘訣3つ

青空ちくわ
自動車メーカーで秘書を経験後、結婚を機に退職。保育士の資格を取得し、保育士として働いた後コロナ禍と子供の入学をきっかけにフリーランスのライターとして活動を始める。
ファミリーキャンプ8年目。自然の中を散歩することと動物園巡りが趣味。
【保有資格】
秘書検定1級
保育士資格
目次
保育園のトイレトレーニング事情とは?
多くの保育園では、子どもの発達段階や年齢に合わせたトイトレが進められており、無理なく習慣づける工夫がされています。
ここでは、私が実際に勤めていた保育園でのトイレトレーニングの流れや工夫をご紹介します。
保育園で行われるトイレトレーニングの一般的な流れ
一般的に保育園で行われるトイトレの流れを解説します。
①子どもの様子からトイトレ開始時期を見極める
- トイレの間隔が少なくとも2時間あいている
- トイレに歩いて向かい、座っていられる
- 言葉で気持ちをやりとりできる
これらを参考に、子どもの状況に合わせてトイトレ開始時期を判断します。
トイトレ開始年齢の目安として1歳後半から2歳半頃に始める場合が多いですが、トイレの間隔が短いうちは焦らずにタイミングを待ちましょう。
➁決まったタイミングにトイレへ行く声かけをする
保育園では、決まったタイミングでオムツ交換やトイレへ向かう声かけをして、トイレへ向かうリズムを作っていきます。
タイミングの例としては、外遊びや散歩の前、給食の前、お昼寝の後などです。
はじめは職員の声かけでトイレに向かっていた子ども達も、繰り返し同じ時間にトイレへ行くうちに生活の中に自然な排泄リズムができていきます。
➂家庭と連携して進める
園でのトイトレの進み具合や、家での様子を保護者との会話や連絡帳でのやりとりで共有していきます。
家庭でのトイトレで不安に感じることがあれば保育士に相談し、園と家庭で連携してトイトレを進めていきましょう。
保育園での取り組みを家庭で活かすメリット
保育園で行われているトイトレの取り組みを、家庭でも実践すれば、次のようなメリットがあります。
メリット1:安心感が生まれる
保育園と家庭で同じルールや進め方をすることで、子どもは「いつも通りだ」と安心します。環境が変わっても混乱しにくく、情緒の安定にも繋がります。
メリット2:習慣の定着が早い
保育園と家庭のトイトレに一貫性があれば、生活の中にリズムができ、定着が早くなります。「トイレに行く」と自分から自然に言う習慣が早く身につきます。
メリット3:自信がつく
成功体験を積み重ねると、子どもは「できた!」という自信を持つようになります。家庭と保育園で共に褒めることで、達成感を感じやすくなります。
子どもの意欲を引き出す工夫
子どもが意欲的に、楽しみながらトイトレに取り組めるような工夫を解説していきます。
まず、子どもが意欲的にトイトレを始められるように、絵本や動画を活用して楽しい雰囲気を共有するのがオススメです。
特にはじめのうちは、トイレの個室空間や水の流れる音を怖く感じる子もいます。
トイレへ安心して行けるようになるために、ツールを利用しながら「トイレ楽しそうだね」とポジティブなイメージを子どもと共有しましょう。
また、やる気を引き出すためには子どもへの声かけにも工夫が必要です。
まずは「おしっこ」「うんち」が出たか出ないかに関わらず、トイレに行けたことや「自分で行ってみたい」と口にできたことを褒めて一緒に喜びましょう。
自分から「トイレに行きたい」と言えたことや、トイレへ行って褒められた体験が子どものトイトレへの意欲を育みます。
また、「おしっこ」や「うんち」をトイレでできた時には「おしっこ出てすっきりしたね」と一緒に確認しながら成功を喜びましょう。
この時、ご褒美シールなどを活用するのも楽しみや自信に繋がります。
保育園に任せきりにするリスクと注意点
「日中は保育園にいる時間が長いから」と、トイトレを園に任せっきりにしていませんか?
もちろん保育園でトイトレには取り組みますが、いくら生活の時間が長いからといっても、園に丸投げではスムーズにトイトレは進みません。
保育園にトイトレを任せきりにするリスクや、注意点を確認していきましょう。
保育園でのリズムが家庭でリセットされてしまう
保育園へトイトレを任せきりにして家では全くトイレへの声かけを行わない場合、排泄リズムが狂ってしまいます。
休日は外出先などでトイレのタイミングが難しく、ついオムツをつけたままにしてしまう…という保護者さんの声をよく耳にします。
しかし、それでは排泄リズムが整わないばかりか、子どもも「おしっこ」や「うんち」はオムツでしても大丈夫だと理解してしまいます。
降園後や休日にオムツをつけるにしても、できるだけ園と同じタイミングでトイレへの声かけはするように意識しましょう。
保育園と家庭での違いに子どもが混乱してしまう
園の職員と保護者でトイトレへの取り組み姿勢が違うと、子どもが混乱してしまいます。
園では一定の時間に「トイレに行ってみようか」と声かけがあるのに対し、家では「オムツでして良いよ」と言われたらどうでしょうか?
何が正しいのか、どちらに合わせるべきなのか戸惑ってしまうはずです。
子どもの混乱を防ぐためにも、園でのトイレのタイミングを確認して家でも同じ時間に声かけすることを意識しましょう。
また、保育士に家でのトイトレで「注意すべきこと」や「困っていること」を相談するのもオススメです。
保育園と家庭とで連携すれば互いの思いを共有して、よりスムーズに子どもがトイトレに取り組めるでしょう。
保育士ママ直伝!トイトレ成功のポイント3つ
保育園で複数の園児が同じようにトイトレを始めても、スムーズにいく子といかない子で差が出てきます。
忙しい毎日の中で、できればスムーズに親子ともにストレスなくトイトレを進めていきたいですよね。
ここでは保育士ママで、二児の子育てを経験した私が感じたトイトレ成功のポイントを解説します。
トイトレは親子ともに準備ができてから開始を
まず重要なのは、トイトレを始める時期。周りの状況に焦ってトイトレをスタートしないことが重要です。
トイレの間隔には個人差があります。月齢が上でも、子どもによっては排泄間隔がなかなか長くならずに、頻繁に「おしっこ」が出る子もいるのです。
周囲がトイトレを始めたり、一般的なトイトレ開始時期の月齢になると焦る気持ちは分かりますが、見切り発車は要注意。
トイレの間隔が2時間あかないうちからスタートすると頻繁にトイレを気にしなくてはいけなくなり、親にも子どもにも負担が大きくなってしまいます。
子どものトイレの間隔が2時間あいているか、親もトイトレを始める心の余裕が持てている時期かを判断して、準備が整ってから開始しましょう。
また、できれば寒さで「おしっこ」が頻回にならず、洗濯物も乾きやすい春から夏時期に始めるのがオススメです。
トイトレ表やトレーニングパンツの情報を保育園に確認しよう
トイトレがスタートしたら、保育園と家庭での取り組みの様子を共有できるようにしましょう。
園でのトイレのタイミングを確認して、家でトイトレ表を作成すれば、トイレのリズムが作りやすくなります。
以下のサイトで、トイトレ表テンプレート(シール台紙)を無料でダウンロードできますので、のぞいてみてください。
また、トレーニングパンツについては、どのような厚さの物を準備するべきか園によっても変わってくるので、早めに保育士に確認すると良いでしょう。
トイトレ完了までは着替えの回数も多くなります。いつも余裕のある枚数が園にある状態にしておきましょう。
園でのトイトレの状況を確認しながら、家での様子や悩みごとを保育士に相談するのもオススメです。
失敗しても叱らずに、休むのも選択肢の一つ
誰しもトイトレがスムーズに進むとは限りません。順調かと思えば失敗が続き、一進一退にヤキモキしてしまうこともあるでしょう。
ネットの情報やママ友の話など、周囲の成功談を聞けば焦る気持ちも出てきてしまいます。
しかし、焦って上手くいくものでもありません。トイレの間隔と同様にトイトレの進み具合も人それぞれ。
トイレでの失敗を叱らず大らかな気持ちで見守りましょう。そして、どうしてもイライラしてしまう場合は一旦休むのも一つの手です。
周りと比べるのではなく、自分とお子さんにとって無理のないペースで進めることが結果として成功の鍵になりますよ。
おわりに|トイレトレーニングを成功させる鍵は「一貫性」
この記事では、トイトレをスムーズに進めるためのコツや注意点をご紹介しました。
- 保育園に任せっきりにせず連携して取り組むことで一貫性を持たせる
- 周りと比べず、子どもと親に無理のない開始時期を見極める
- 子どもに自信がつき意欲的になる声かけを意識する
- 失敗しても叱らずに余裕がない時にはトイトレを一旦休むのもあり
トイトレをスムーズに進めるためには、保育園と家庭が連携して一貫した環境のなかで排泄リズムを作っていくことが大切です。
初めてのトイトレでは、失敗が続きイライラしたり焦りを感じたりすることもあるかもしれません。
そんな時には保育のプロである保育士に相談しても大丈夫です。
あまり思いつめずに、大らかに「時には休んでもオッケー」くらいの気持ちで取り組んでいきましょう。

